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前田「それに、今まで散々文句を言っていた虹上に急に協力的になってるし…何か焦ってない?」
三王寺「それは私が言いたい事です」
前田「え…」
三王寺「貴方達こそ、本当にらしくありません。一体どんな風が吹けば、そんなにも空さんを信頼出来るのでしょうか?」
前田と歌舞谷「!?」
三王寺「これまでの4回の学級裁判では、個人的な感情なしに徹底的に証拠を出し合い、論理的に議論を進めていました。実際に、2回目の裁判で真行路日さんを。4回目の裁判では讀賣君を必死に擁護しようとしたお姉さんを、貴方達は否定しましたよね?その裁判に対する心ゆきは何処に行ってしまったんですか?」
歌舞谷「ッ!この…ッ!!」
すると、帝は威圧感を放って言う
三王寺「良いですか?情に依存した瞬間、犯人は見つからなくなります。この学級裁判は嘘、裏切りが飛び交う場。少しでも心を許した瞬間、私達に待っているのは『死』だけです」
全員「!」
三王寺「貴方達が私を気に食わなくても構いません。ですが、学級裁判は全員が公平でなくてはならない場です。誰が犯人かは分からない。議論の間は私だけでなく、この場にいる全員を疑って下さい」
この帝の言葉に全員が黙り込む。いや、黙り込むしか出来なかったのだろう。何故なら……彼の言葉は正しい事は、この場にいる全員が理解出来るから
すると、夜子ちゃんが口を開く
歌舞谷「そ、それを言うなら、アンタはどうなのよ?アンタは全然琴宮の事を疑わないじゃない!?琴宮の事を常に庇ってる発言しかしないわ!」
三王寺「おや?そんな事はありません。私は常に、その時の状況を考えて発言しています。その証拠に、私は否定する時には必ず根拠となるものを提示します。貴方達の様に、『空さんが犯人の訳がない』などと感情に任せたデタラメな事は言いません」
歌舞谷「何ですって…!?」
空「歌舞谷さん、落ち着いて下さい。悔しいですが、三王寺の言う事は最もです。確かに、私のアリバイが完璧では無い事は否定の余地がありません」
前田「空…」
空「ですが、大丈夫です。議論を進めて行けば、私が犯人では無いことはおのずと分かりますから。なので、今は議論を進めましょう」
歌舞谷「…!そ、空…」
三王寺「ふふ、賛成です。話が長くなりましたが、密室について話していましたよね?では、先程でた件も含めて、話し合いましょうか」
「…そうだね。『犯人はどうやって、密室を作ったのか』これが次の議論内容かな」
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ホルン(プロフ) - ふぇるまーさん» コメント、ありがとうございます!予想外の展開だったみたいで、良かったです!6章でも色々な展開を考えて行きたいと思います! (2022年10月23日 21時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるまー - タイトルまで伏線だったなんて、、、! (2022年10月23日 20時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - ライさん» コメント、ありがとうございますライさん!展開を色々と考えて書いたので、そう言って貰えて嬉しいです!これからも更新頑張りますね✨ (2022年10月23日 19時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - おうのぅ…そういうことだったのか…マジかよ…更新されるたびワクワクしてます!これからも頑張ってくださいねー! (2022年10月23日 18時) (レス) @page44 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!ようやく5章が終わるので、引き続き早めに更新出来るように頑張りたいと思います✨ (2022年10月23日 13時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
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