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「………。」
本当に、この事に気付く機会なんていくらでもあった。例えば、帝は何故、わざわざ鳳さんを仮想世界から追い出さずに、生徒としてコロシアイ修学旅行のメンバーに加えたのか
──────再現に必要な生徒数は16人。私が黒幕側の参加だった為、生徒の数は15人で、生徒数が足りなかったからだ
3番目の島の時に、わざわざモノクロウが私の部屋に来て、動機ビデオを流す確認を取ってきたのか
──────動機ビデオを流す為には、私の権限が必要だったからだ。だから、私の許可をとる事で、帝が生徒を呼び出すというルール上の反則行為を可能としたんだ
そして…
前田「ちょ、ちょっと待って。琴宮が生徒側じゃないから、処刑対象にならないって事は…つまり、琴宮には校則が通用しないって事…!?」
三王寺「ええ、その通りです。なので、仮にお姉さんが殺人を起こしたとしても、お姉さんは生徒ではないので、学級裁判が開く事はありません。それは、お姉さんが殺された場合も同様です」
歌舞谷「な、何ですって…?」
虹上「そ、そんな…」
この事実に、全員が驚きを隠せずにいた
三王寺「おやおや。本当に、今までよく気付かなかったものですね。貴方達もこの事実に気付く機会はあったというのに」
空「気付く機会…?」
「…そうだね。この事を活かした訳じゃないけど……私は一度、皆の前で堂々と校則違反をしているからね」
全員「!?」
歌舞谷「こ、校則違反…!?」
三王寺「ええ、していたでしょう?3番目の島で堂々と」
空「3番目の島…ですか?」
そう言うと、皆は考え始める。だが全員、直ぐには出てこないようだった。なので
「私、響ちゃんにゴーストハウスで襲撃されたでしょう?その時、私は何処で寝ていたんだっけ?」
空「何処で?それは確か…」
歌舞谷「モノクルーズの保健室…でしょ?で、それが何なのよ?」
「何なのって…それが校則違反だよ。3番目の学級裁判が行われたのは『夜時間』でしょう?」
全員「!?」
前田「そ、そうだ。3番目の島ではまだ『夜時間での個室以外の就寝は禁止』って校則が機能してた。琴宮はあの時、夜時間に保健室に居たから、本来なら校則違反で処刑されていたはずなんだ!」
「そういう事。まぁ、あの時は私も輸血出来るのが保健室しか無かったし…こうなれば、まず保健室に連れてかれるのは予想してた」
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ホルン(プロフ) - ふぇるまーさん» コメント、ありがとうございます!予想外の展開だったみたいで、良かったです!6章でも色々な展開を考えて行きたいと思います! (2022年10月23日 21時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるまー - タイトルまで伏線だったなんて、、、! (2022年10月23日 20時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - ライさん» コメント、ありがとうございますライさん!展開を色々と考えて書いたので、そう言って貰えて嬉しいです!これからも更新頑張りますね✨ (2022年10月23日 19時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ライ(プロフ) - おうのぅ…そういうことだったのか…マジかよ…更新されるたびワクワクしてます!これからも頑張ってくださいねー! (2022年10月23日 18時) (レス) @page44 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - NANAさん» コメント、ありがとうございます!そう言って貰えて嬉しいです!ようやく5章が終わるので、引き続き早めに更新出来るように頑張りたいと思います✨ (2022年10月23日 13時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
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