黒幕側の超高校級の？？？【１５】

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全員「！？」

この言葉に全員が驚き、そして……目線を向ける

…あぁ、そういう事か…

三王寺「しかも、その人は放送が流れる間のアリバイもなく、頭脳も優れています。虹上さんなんかより、ずっとこの事件の犯人に近い人物だと思いますが」

君が私と北の部屋で話したというアリバイを提示しない理由。それは……

三王寺「そうですよね？______________お姉さん」

…私を事件の犯人に追い込む為だったんだね



―――



「………。」

これに、私は黙り込む

歌舞谷「琴宮が、犯人…？」

前田「…琴宮、本当なの？君はトリックアートを描く事が出来るの…？」

「………。」

空「……いえ、待って下さい。先程も言ったように、今回の犯人は島に到着した時には既に動いていたはずです。ですが、その時は讀賣さんが死んだ直ぐの事ですよ？琴宮さんは讀賣さんの死に心を痛めていました。そんな彼女が数日経った後ならまだしも、死んだ数時間後に犯行準備に動けるとは思えません」

歌舞谷「そ、そうね！空の言う通りよ！琴宮が犯人なんて、トリックアート以前の問題だわ！」

三王寺「おや、何故です？確かに、お姉さんは心を痛めていたかも知れませんが…そんなことで、犯人から外せるとお思いですか？」

全員「！？」

歌舞谷「そんな事…？」

前田「ど、どうしたのさ？三王寺。君が琴宮にそんなキツイ事を言うなんて…」

「………。」

三王寺「言ったでしょう？情に依存した瞬間、犯人は見つけられなくなると。私はお姉さんだろうと、犯人の可能性があれば、無くなるまで問い詰めます。それは、讀賣君の死で心を痛めていたという程度では、余りにも弱い。証明になりません」

「…そうだね」

空「こ、琴宮さん…？」

「確かに、帝の言う事は正しいよ。それだと、私が犯人じゃない証明は出来ない。犯人の条件に、私が多少なりとも当てはまってるのは事実だしね」

前田「え、それって……なら、琴宮は描けるの？あのトリックアートを…」

「…言っても無駄だとは思うけど、今は描けない。私はトリックアートの描き方を知らないからね。でも、ちゃんと描き方を記憶すれば、あれ位は描けると思う」

歌舞谷「あれ位って……まぁ、良いわ。虹上が犯人なのか問い詰める前に、まずは琴宮が犯人じゃない事を証明しましょ」

「！」

三王寺「…ほう？それはつまり、歌舞谷さんはお姉さんを全く疑っていないという事ですか？」

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