359 ページ32
三王寺「！お姉さ」
「落ち着いて。ここで怒りに身を任せて行動しても、君に得なんて一切無いでしょう？……死ぬつもり？」
三王寺「………そうですね。私とした事が、少し冷静さを欠いていた様です。讀賣君」
すると、三王寺さんはいつもの様子で讀賣さんに向かって
三王寺「ま、良いですよ。皆さんの前で公然とカミングアウトするとは思いませんでしたが、どれ好きにやってみて下さい。どうせ、貴方に出来る事なんて何もありませんから、ククッ」
と、言い放つとそのまま瞬間移動で消えていきました
「……瞬間移動するなら出来れば私が食堂を出てからにして欲しかったな。この状態で１人残されてもね」
残された琴宮さんは何かそう呟くと、食堂のドアの方に向かって歩いて行き
「………。」
そのまま、振り返らずにこの場を去っていきました
讀賣「……ハハッ。三王寺に１発喰らわせてやった。いい気分だな？」
空「讀賣さん。私達の方を見て下さい。三王寺さんと琴宮さんがあの様な反応をするという事は、嘘では無いのでしょう？本当に……貴方がボイド何ですか？」
讀賣「僕がボイドじゃ無かったら、こんな嘘ついてどうするんだよ？」
河西「……何でだ？何でこんな事をさせたんだッ！？俺達を閉じ込めて、殺人をさせて！！お前が本当にボイドなら答えろッ！どうして俺達にこんな事をさせるんだ！！！」
讀賣「待てって。全部話してやる」
歌舞谷「最低よ。私達を馬鹿にして、ムカついた事もあったけど、完全に悪い奴では無いって少しは信じてたのに」
前田「どうせ君もそうなんだろ？表向きでは仮面を被って裏では僕達を嘲笑ってたんだ。琴宮みたいに、、絶対に許さない……ッ！」
虹上「っ！」
空「皆さん。気持ちはわかりますが、今は讀賣さんから話を」
讀賣「ごめん」
空「え、讀賣さん？」
突然謝った讀賣さんは、その場で私達に向かって床に頭を付けて
讀賣「本当に申し訳ない。今までやるべきじゃない事をして来た」
と、言って許しを乞い始めました
歌舞谷「ちょ、いきなり何して」
讀賣「分かってる。こんな謝罪程度で許されるはずがない。それでも僕が、姉さんが、ボイドが。君達に犯した罪を考えるとこうして許しを乞うしかないんだ」
河西「い、いや。おい讀賣！とりあえず顔を上げろ！」
讀賣「それは出来ない。君達が僕達を許して、いや。許すまではいかなくても、せめて気持ちが少しでも軽くなるまでは……ッ！」
歌舞谷「分かった！分かったから！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 35人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございます！そう言って貰えて嬉しいです！過去についてはこれから少しずつ明かしていく予定なので、早めに更新出来るように頑張りますね (2021年7月4日 8時) (
レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
桜舞 - 更新お疲れ様です！いつも見てました！今回の更新で夢主の事が少し分かって、ドキドキしています！夢主の過去がどんな物なのか、明らかになるのを楽しみにしています！ (2021年7月3日 20時) (レス) id: 1d1a01f580 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - 本当にありがとうございます！！かなにじの恋愛待ってます...！！ (2021年6月23日 10時) (レス) id: 3aa7525b41 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - そうですね。また、話が思い付けば、番外編で入れたいと思います (2021年6月18日 6時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - そうなんですか！じゃあ、またかなにじ入れてくれると嬉しいです...！ (2021年6月13日 7時) (レス) id: e57997fd00 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
