黒幕側の超高校級の？？？【７】

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奏「では、色々ありますが。やはり最初は今回の島の事から説明します。皆さん、今回の私の犯行を少し思い出してみて下さい」

空「奏さんの犯行をですか？それと琴宮さんがボイドである事に何の関係が」

奏「あります。これは裁判中にも言っていましたね。琴宮さんはパレードの前から殺人が起きた事を知っていたと。では聞きますが、琴宮さんはその時点で私の犯行を一体何処まで知っていたんですか？」

「何処までって……当然。殺人が起きた事までだよ。そもそもそれ自体、別に確信した訳じゃない。鳳さんの話を聞いて、起きたのかなって思っただけ。だからその時点では２人クロは勿論。君の犯行の一部どころか、私は君が犯人である事すら知らなかったよ」

奏「ふふ、そうですか。では、それを踏まえて琴宮さんの行動について話していきましょう」

讀賣「琴宮の行動？」

歌舞谷「琴宮の行動について話すと言っても……今回の島で琴宮は何も不自然な行動はしてないじゃない」

奏「そんな事はありません。今から少しずつ説明しますので、待って下さい。先ずは前提として、今の琴宮さんの証言は嘘。琴宮さんは前から私が殺人をした事を確実に知っていたはずです」

三王寺「ほう？ではその話の通りなら琴宮さんはパレードの時には既に殺人が起きた事だけではなく、犯人が奏さんである事まで知っていたと言う事ですか？」

奏「違います」

鳳「え！？ち、違うのか？」

奏「私が殺人をしようとしている事にはもっと前から気付いていたはずです。私の予想が正しければ、琴宮さんが私の犯行の一部に気付いたのは昨夜。そして、パレードの時には２人クロは分かりませんが、最低限それ以外の犯行はほぼ、知っていたと見て間違いありません」

全員「……え」

虹上「えぇえぇえぇええー！？」

歌舞谷「な、何言ってるのよ！？奏！流石の琴宮でもそんな事、知ってる訳無いじゃない！」

河西「そ、そうですよ。確かに琴宮さんは頭が良いですが……それは流石に」

前田「兄さんの言う通りだよ。昨夜の時点で犯行の一部に気付いていたって事は、琴宮は昨夜に犯行自体を察してたって事？奏が殺人をしようとしている事だけじゃなくて、犯行の朝食の珈琲の件とか響の件とかまで？いくらなんでもそれは」

「勿論、有り得ないよ。有り得ない。何を持って君はそう主張しているの？そんな事、モノレールから死体を煙突に投げ入れる犯行以上に有り得ないよ」

鳳「そ、それは一応有り得た犯行じゃないか……？」

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