黒幕側の超高校級の？？？【７】

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モノクロウ「本来なら、こういうのは琴宮さんの役目のはずでは……」

「違うよ。確かにバレていなかったら、演技を続けてその役目を全うしていたかも知れないけどね。でも、もうする必要もないから」

モノクロウ「そ、そうか…」

と、琴宮さんとモノクロウさんが話している中で奏さんは響さんに訴えます。そして、私達は色々と疲れたのでしょう。誰一人として口を開こうとはせず、ただ奏さんと響さんの会話を聞いていました

奏「ほら、落ち着いてお姉ちゃん。気になるでしょ？お父さんとお母さんを襲った何者かの正体。少なくとも死ぬ前にそれを知る事は出来る。お姉ちゃんはこのまま何も分からずにここでサヨナラしても良いの？」

響「う、うぅう。ひっく」

モノクロウ「う、うーむ。どうにも気持ち良くないな。まぁ兎に角、上映するぞ」

モノクロウさんがそう言うと、大型スクリーンにある映像が上映されます。その内容は、誰かの視点からの映像で、とある夫婦が何者かに滅多切りにされていく様子でした

響「あ、あぁあ。ママ、パパ……っ！」

モノクロウ「この映像は、響さんと奏さんの両親を殺害した者の一人称視点で録画された物だ。ビデオカメラで撮った為に画像は少し荒いが……聞いているか？」

やはり、この質問にも私達は誰一人として反応しません。ですが、暫くして

鳳「な、何なんだ？」

と、鳳さんが口を開きました

鳳「モノクロウ、三王寺帝。そして琴宮A。お前達は一体何者なんだ？どうやって響と奏の両親が襲われている映像を、いや。それだけじゃない。僕達の動機ビデオもそうだったんだ。一体どんな経路で…」

「それを私たちが答える必要があるとでも？」

三王寺「その通りです。鳳さん。貴方は今はそんな事を考えずに、ただ大人しく流れている映像を見ていれば良いんです」

奏「……？この映像って」

モノクロウ「うむ。ここからがこの映像のクライマックスだ。何者かの正体が明らかになる。さぁ……来るぞ！」

？『ふぅ』

その声にまた映像に目を向けると、どうやらその襲撃犯はやる事を終えた様で、息を弾ませながら何かを探し始め、鏡の前で足を止めました。その鏡に映し出された人物。響さんと奏さんの両親を惨殺に殺した犯人。それは

奏「はぁ、はぁ。暑いなぁ」

______________他でもない、奏さん本人でした

河西「え……か、奏さん！？」

虹上「い、一体何がどうなってるんですか！？」

歌舞谷「か、奏。アンタ、まさか自分の両親まで……？」

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