黒幕側の超高校級の？？？【７】

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奏「……どうかしましたか？琴宮さん。遂に認める気にでもなったんですか？ねっ？」

「いや。残念だけど、それはまだかな。確かに君が最初に言った通り、怪しまれる事が多過ぎてかなり追い詰められてはいるけどね」

歌舞谷「琴宮……やっぱり違うの？今までのは全部、偶然で。やっぱり琴宮は嘘なんて付いてな」

「嘘は付いたよ」

虹上「え……？」

空「……それは認めるんですね琴宮さん」

「まぁ…それしか無さそうだから。うん。本当にごめん。私は確かに嘘を付いた。でも、それは些細な理由で……だから。本当に奏ちゃんの犯行を邪魔する為とか、そう言う理由じゃない」

奏「はい？それ以外に何があると言うんですか？この期に及んで、まだ反論する気で？もういい加減にして下さい。貴方はボイドであり、そのボイドの目的の為に私を利用し、犯行を邪魔したんですよッ！！」

「あはは……何を言ってるのか。それは全て君の捏造でしょう？いや、寧ろ。それこそ君の作戦だったりするのかな？」

奏「何を言って…」

「君の狙いは、私を利用して皆に更に『復讐』をしようとしているんじゃないか、って話」

奏「？」

空「それはどういう事ですか？琴宮さん」

「説明すると、確かに私は奏ちゃんの犯行に深く関わっているでしょう？プールもゴーストハウスも調べたのは私だし、襲撃も受けてる」

前田「う、うん。それが琴宮が奏の犯行を邪魔したんじゃないかと疑った理由の一つだよね」

「そう、それだよ前田君。まさに、それを奏ちゃんが利用したとは考えられないかな？」

虹上「？奏さんが利用？どういう事なのか僕にはさっぱり…」

「ほら、奏ちゃんは言ってたでしょう？皆が憎い、特に私が許せないって。確かに私がそのまま裁判に戻って来なければ、状況は違ったのかも知れない。その理由で君は私を許せないでいるんだよね？」

奏「？さっきから、何を訳の分からない事を言ってるんですか？私は貴方が邪魔をして来たから」

「だから、仮にここで私がボイドだと言う濡れ衣を着せる事が出来れば、今後私はどれだけ皆が優しくても、やっぱりどうしてもいつも通りには居られない。必ず、関係には距離が出来るでしょう？」

歌舞谷「それは、その」

空「い、いえ。私達は例え琴宮さんがボイドでも」

「ありがとう。でも、距離は出来るよ。必ずね。そうすれば、私を中心に皆の関係もギクシャクし始める。前に鳳さんも言っていたよね？このゲーム、脱出する為に必要なのは『絆』だって」

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