黒幕側の超高校級の？？？【７】

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前田「あ、そっか。話によれば、その場には幕之内だけじゃなくて兄さんも居たから。琴宮が本当に力に自信がありそうな人を頼っただけなら、連れて来たのは幕之内じゃなくて兄さんじゃないとおかしいんだ！」

空「はい。大体の人はそうするでしょう。にも関わらず、琴宮さんは幕之内さんを選びました。これを説明出来る理由はもう……一つしかありません。琴宮さんは幕之内さんの犯行を協力していたのです！」

讀賣未熟、隙だらけだ!《反論》

讀賣「いや、それは無いよ。琴宮はボイドの殺人を協力なんてしていない」

空「え…ど、どうしたんですか？讀賣さん。何故、貴方が反論を……？琴宮さんがボイドだという議論に何故貴方がそんなに焦っているんですか？」

讀賣「……何言ってるんだよ？空。焦ってる訳ないだろ。ただ、記者として一度疑った事は確かになるまで食い下がる性格だからさ。単に疑問だと思ったから反論するだけだよ。今からその根拠となる物を提示してやるよ。更に反論出来ると言うならやってみろ」


―反論ショーダウンアナザー・開始―

讀賣「確かにパーティーを主催したのは琴宮だけど、それはただ単に皆と早く打ち明けようとしたからだろ。実際に琴宮はパーティー以降、幕之内の事件に何にも関わってないんだ。なら寧ろ、幕之内の殺人を協力してたのは琴宮じゃなくて歌舞谷の方になると思うけど？」

空「いえ、歌舞谷さんは利用されただけです。実際、幕之内さんも歌舞谷さんがモノクルーズから出て来るのは予想外の様でした。協力者ならおかしいじゃないですか」

讀賣「本当にそう？案外、それは全部予想外と思わせるだけのフェイクで本当は計画だった可能性もあるだろ。何せ《歌舞谷が幕之内の殺人に協力していない証拠が無い》んだ」

空「！」

【河西の約束に遅れた幕之内】

空「その言葉、打ち上げます！」

BREAK!





空「いえ、証拠はあります」

讀賣「何？」

空「これは加賀鈴さんの裁判で言っていた事ですが、もし歌舞谷さんが幕之内さんの共犯者だったと言うなら、何故幕之内さんは河西さんとの約束に遅れたんですか？」

讀賣「！」

奏「ふふ、そうですね。もし、歌舞谷さんが共犯者ならわざわざ気を失わせて運ぶ必要がありません。自分で歩いて貰えば良いだけですから。それでもまだ反論するんですか？讀賣さん」

讀賣「それは…」

「大丈夫だよ讀賣君」

全員「！？」

虹上「え？琴宮さん……？」

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