黒幕側の超高校級の？？？【７】

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讀賣「奥？」

前田「うん。会場となったゲストハウスの奥。僕達はパーティーの飾り付けとかで忙しかったから、その時に奥に居たのは三王寺だけだったんだ」

全員「！？」

空「な、なるほど。それなら琴宮さんと幕之内さんがお酒を他の飲み物と一緒に忍ばせておいても、全く問題ありませんね」

「いや、空ちゃん。これは問題が無いとか、そういう話じゃないでしょう？そもそも私が幕之内君の犯行を知っていた事自体、信憑性のない話。仮に私が本当に共犯者だったとして、加賀鈴君を部屋から出したかったならパーティーなんて利用する必要がない。私が部屋から出てくれる様に頼めば済む話なんだから」

空「！？それは…」

歌舞谷「…確かにそうね。琴宮が共犯者なら、もっと楽な方法があったはずしゃない？」

三王寺「そうですね。こうなると、琴宮さんがボイドだと決め付けるのはまだ早いのではないでしょうか？話に出た珈琲の件についても、琴宮さんはまだ何も言っていません。何か別の理由があって嘘を付いてしまった可能性も残っていると思いますが」

奏「三王寺さん」

すると次の瞬間、奏さんの雰囲気が一気に変わります

奏「少し黙って下さい。そんな可能性、残っている訳がありません。貴方がどれだけ琴宮さんを重要視しているのかは知りませんが、それで一々私の話に首を突っ込んで来るのは止めて貰えますか？」

三王寺「………。」

奏「では、話を続けますが。何故琴宮さんがわざわざパーティーを主催したのかは私にも分かりません」

虹上「え？わ、分からないんですか？」

奏「なら、分かると思いますか？私達はボイドの計画を知らないんですよ？まぁ遺書を見た私はある程度予想が出来ますが、それをわざわざ皆さんに説明する義理はありませんので」

前田「な、何だよ？それ」

鳳「っ！ここまで来てまだ、教えないつもりか？君は琴宮をボイドだと証明したいはずじゃ」

奏「勿論ですよ。ですが、それとこれとは話が別です。言ったでしょう？私は皆さんが憎いと。今の私の目的は琴宮さんにやられた分をお返しする事であって、皆さんを助ける事ではありません」

河西「そ、そんな」

歌舞谷「奏！アンタは本当に……ッ！」

空「落ち着いて下さい歌舞谷さん」

歌舞谷「空」

空「皆さんも今は奏さんに従いましょう。奏さんの性格はある程度理解したはずです。気持ちは分かりますが、今は堪えて下さい。琴宮さんが本当にボイドなのかを証明するには奏さんの力は必要不可欠です」

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