黒幕側の超高校級の？？？【７】

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前田「気付かれる？奏に？」

奏「当然です。琴宮さんが空さんの為だけに出した場合、わざわざ朝食に頼んで皆さんにも出す必要性がありませんから。何か理由があるのでは無いかと、私は琴宮さんを疑って行動を視野に入れたと思いますよ」

空「はい。ですから、琴宮さんが奏さんに何も疑問に思わせずに犯行を邪魔するなら『自分が朝食に珈琲を飲みたいから、それに合うメニューを三王寺さんに頼んだ』と主張するしかありません」

讀賣「こ、琴宮はその時点でそこまで見越してたのか……！？」

奏「ふふ、本当に優秀ですね琴宮さん。そこまで徹底した甲斐もあって、私は知恵袋さんの遺書を見るまで琴宮さんが私の犯行を邪魔した可能性なんて思いも寄りませんでしたよ。まぁ、今となってはそれが裏目に出ましたが」

「………。」

奏「ですが、一先ずは安心して下さい。まだ終わらせませんので。琴宮さんの優秀さは私も認めざるを得ませんし、まだ反論する余地がありそうですから。念の為に前回の島も振り返る事にしましょう」

河西「ぜ、前回の島の事ですか？」

奏「はい。これを聞けば、琴宮さんがボイドである事が皆さんも確信出来ると思いますよ」

三王寺「ほう。そこまで言うという事は前の島で琴宮さんが何かしていたんですか？」

前田「……もうしかして。奏が言いたいのって話にも出た琴宮がパーティー等のイベントを計画した事？」

奏「そうです。今となって振り返ってみると分かりますが、琴宮さんはボイドである幕之内さんと真行路日さんの犯行を裏で手伝っていたんです！」

鳳「な、何だって！？」

虹上「え、えぇっ！？それって」

讀賣「な、何だよ？お前は琴宮が今回の島で自分の犯行を邪魔しただけじゃなく、前の島の幕之内や真行路日の『共犯者』だったって言いたいのか？」

河西「きょ、共犯者？」

歌舞谷「ま、待って。それじゃあ何？琴宮がパーティーを計画したのも、被害者である加賀鈴を部屋から出す為だったって言うの？」

奏「そうですよ。その証拠に、琴宮さんは幕之内さんと一緒に飲み物を取りに行ったんでしょう？その時に２人で殺人計画を考えて、必要なお酒を持っていたんじゃないですか？」

「……捏造だよ。そもそも、そのタイミングでお酒を持っていったら準備していた皆にバレるはずで」

前田「いや、それは無いよ」

空「前田さん？」

前田「僕も準備を手伝っていた一人だから分かるんだけど、その時に琴宮と幕之内は飲み物を奥に持って行ったよね？」

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