316 ページ26
空「いえ、それなら仕方ありませんよ。これはしっかり確認する事が出来ますから。虹上さん、これは事実ですか？」
虹上「え？あ、はい。そう、ですね。僕は確かに苦い物と辛い物は苦手です…」
「っ！……いや。そうだったかな？私は余り覚えていなくて」
奏「ふふ、琴宮さんが覚えていない？そんな訳がありません。貴方の記憶力が優れている事はここにいる皆さんが知っていますよ」
「え……？」
疑問に思っている琴宮さんに、私達は当然の様に頷きました
空「例えば、琴宮さんは公演会の時に言っていましたね？調整をしたその人の手際を見ただけで、自分も同じ様に出来ると」
「！」
歌舞谷「そ、そうね。それ以外にも琴宮は橋本が虹上の事を間抜けと呼んでいた事を覚えていたし、讀賣のインタビューの内容も一言も違えずに覚えてたわ。でも、本当に何で嘘を付いたの？琴宮。これが本当でも嘘を付く理由なんてないはずなのに」
「………。」
河西「ど、どういう事ですか？」
歌舞谷「最初に言ってたじゃない。琴宮は空が飲みたがっていたから珈琲を出したって。そうでしょ？琴宮。琴宮は空の為に出したのよね？」
空「……歌舞谷さん。それは違います。琴宮さんが本当に奏さんの犯行を邪魔する為に珈琲を出したなら、どうしても自分が飲みたかったと嘘を付かなくてはいけないんです」
虹上「え、何故ですか？」
奏「ふふ、なら分かっていない虹上さんの為に私が説明して差し上げます。仮に琴宮さんが珈琲が苦手だと言って、自分だけ違う物を出して皆さんには珈琲を出したとします。そうしたら何が起こりますか？」
虹上「え？えっと…」
空「琴宮さんは考慮していたのでしょう。自分だけが苦手だと言って珈琲以外の飲み物にした場合、虹上さんも同じ事をする可能性を。実際に虹上さんが来た時は奏さんがまだ食堂に居ました」
奏「はい。虹上さんと琴宮さんの席は近いですから。琴宮さんが珈琲以外の物を飲んでいたら、直ぐに気付いたはずです。そして、琴宮さんはこの時点ではまだ私の計画の全て知っていた訳ではありません」
空「もし、その場で直ぐに虹上さんが琴宮さんのを見て、同じ事をした場合。それに気付いた奏さんが直ぐに対応策を練ることでしょう。それは琴宮さんにとっても最悪の結果です」
鳳「で、でも琴宮は空の為だと言う事も主張していた訳だから、最初からそれを押し通す事は出来なかったのか？」
奏「不可能です。それだと、私に気付かれてしまいますから」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 29人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ホルン(プロフ) - 説明が下手で本当にすみません。頑張って下さい！ (2021年5月17日 20時) (
レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ふぇるまー - ホルンさん» 教えてくださりありがとうございます！さっそくやってみます！ (2021年5月15日 20時) (レス) id: 6452396e63 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - もし、分からなかったらまたコメントを下さい。私は説明下手ですが、一先ずはふぇるまーさんが分かるまで教えるつもりですから。あ、ですがこの小説を読んでいる人で説明が得意な人は私の代わりに説明してくれると嬉しいです笑 (2021年5月9日 21時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - 次に吹き出しですが、それは上から二番目のトークで設定出来ます。トークの中には上から発言、名前、背景色というのがあると思うので、色は背景色で変えられます。一先ずざっと説明しましたが、、すみません。分かりにくいですね (2021年5月9日 21時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - そこを開くと順番に定形、トーク、デカ文字、、と出てきます。先ずは背景は、その中の上から四番目。テーマ色と書かれたやつですね。それを押すとその特定のページだけのテーマ(背景)を設定する事が出来ますよ (2021年5月9日 21時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ホルン | 作成日時：2021年2月14日 15時
