黒幕側の超高校級の？？？【７】

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空side

鳳「えっと、とりあえず議論を続けるって事で良いんだよな？」

三王寺「その様ですね。ですが」

讀賣「議論を続けるって言ってもどうするんだよ？さっきも言った通り、証拠がない限りはどうにもならない。いくら、話を続けたとしてもこの状態が膠着するだけだと思うけど？」

空「……そうですね。確かに讀賣さんの言う通りだと思います。ですが、だからと言ってこのまま議論を終わらせる訳にはいかないんです。必ず、ハッキリさせます」

歌舞谷「そ、空？どうしたのよ？何でそこまで琴宮を疑って」

空「分かりません。分かりませんが、何故かそうしなければならない気がして……兎に角。皆さんで話し合ってみましょう」

讀賣「いや、だから話し合うって言っても一体何を話し合うんだよ！？もう十分に話し合っただろ！？」

前田「うん。今までの議論で出たのは、琴宮が奏の犯行を邪魔したかもしれないって事だよね。今朝の朝食に珈琲を指定した事と寝ていた空を見つけられなかった事。それとプールやゴーストハウス。琴宮が捜査した場所が奏の犯行において重要だった場所になってる」

「でも、それらが私の故意でやったという証拠はない。理由もしっかり説明したからこれ以上、疑われる要素は無いと思うんだけど？」

この言葉にまた全員が黙り込みます

……このままではいけません。ですが、どうしたら？どんな事を言っても決定的な証拠がない限り、琴宮さんは的確な理由を言って反論して来ます。その上での失言も、恐らく望みは薄いでしょう。付け入る隙がありません

空「………。」

何故か、確信する事が出来ます。本当に琴宮さんがボイドである場合、この場で証明出来なければ奏さんも居ませんし、二度と証明する事はないでしょう。それだけはいけません

空「何か…」

兎に角、出来事を振り返ってみましょう。何か掴めるかもしれません。琴宮さんがボイドという決定的な証拠とまではいかなくても、琴宮さんの反論出来る逃げ道を塞げる様な証拠を……！

こうして、私は過去にあったイベントを思い出してみました

最初の島であったのは、パーティーですね。それ以外は特にありませんでした。２つ目の島では知恵袋さんによる仮装パーティー、その後は琴宮さんにご飯を作って貰いましたね。そして公演会。３つ目の島では、水遊びにパレード。いえ、その前に琴宮さんと歌舞谷さんと一緒に勝負もしましたね。琴宮さんはコーヒーカップが……珈琲？

空「！あった…かも知れません」

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