黒幕側の超高校級の？？？【７】

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奏「ハァ……そもそも三王寺さんが琴宮さんに味方している時点で十分怪しいと思いますが？」

三王寺「おほっ！それに関しては安心して下さい奏さん！例え私は琴宮さんがボイドでなくても反論しますよ。琴宮さんは唯一私を皆さんと変わらず同じ様に接して下さる方ですから。そんな人が皆さんと険悪な仲になってしまうのは流石の私も本意ではありません」

奏「………。」

空「……分かりました。ここは、やはり一度。本人に確認してみましょう。琴宮さん、貴方が本当にボイドでは無いと言うのなら答えて下さい。何故、私の個室を確認しなかったんですか？」

確認、ね

「何故？と言われても……勿論君の部屋のドアを叩いたり、ドアの前で何度も声を掛けたりはしたよ。でも反応が全く無かったから……てっきり待ちきれなくて先に遊園地の方に行ったのかと」

奏「ふふ、随分と苦しい言い訳ですねぇ。先に行ったのかと思って？そんな訳がありません。琴宮さん程の人なら直ぐに察して確認したのではないですか？」

「……残念だけどしないよ。君がどれだけ、私を過大評価しているのかは知らないけど、私はいくらおかしいと思っても、直ぐに危険を犯す様な人間じゃない」

虹上「え？危険？今の話に危険な所なんてありましたか？」

三王寺「……虹上さん。貴方、まさかと思いますが、校則を確認していないんですか？」

虹上「？校則なら勿論、確認しましたけど……？」

前田「校則……あ。そっか。『器物破損は校則違反』だから、もし琴宮が空の無事を確認する為にドアを壊したりしたら、琴宮は校則違反で処刑されるんだ！」

鳳「あ、そうだな。殺人が起きていれば、例外として対処されるみたいだけど、今回の場合だと空は寝ていただけだから」

歌舞谷「琴宮は処刑される。そういう事なのね」

「その通り。だから私は先ず、遊園地を捜す事にしたの。もうしかしたら、空ちゃんに私の約束よりも優先しなくてはならない事が出来て、部屋に居なかったという可能性が否定出来ないから」

空「……では、何故歌舞谷さんに事情を話さなかったんですか？何故モノクルーズに一人で向かう真似を」

「そもそも、モノクルーズに向かったのは夜子ちゃんの怪我の治療道具を取りに行く為なんだよ。だから、夜子ちゃんを置いていった理由も、そういう訳じゃない。それでも君は私を疑っているの？もし、仮にそれが私の計画通りだと言うなら、私は夜子ちゃんが怪我をする様に仕組んだって事になると思うんだけど？」

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