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河西「ど、どういう事ですか?」
「説明するとなると難しいんだけど。その校則は確かに、2人のクロが1人ずつ殺人をした場合の為に作られた校則だと思う。でも一応2人が1人を殺した場合でも適応されるよね?なら時間上、先に殺人した方がクロになる訳だから」
三王寺「ええ、その通りです。皆さんの為に簡単に説明しますと、虹上さんが鳳さんをナイフで刺して息が切れる前に私が鳳さんを後から刺したなら、鳳さんを殺したクロは虹上さんではなくて私になるんです」
虹上「え!?」
前田「あっ!な、なるほど。つまり、今回の場合だと最後の決定打を放った方が犯人になるんだね」
虹上「ちょ、ちょっと待って下さい!例えが心外なんですけど!?」
「まぁ落ち着いていろはちゃん。でも兎に角、三王寺君の話にあった通り、2人クロなら僅か0.1秒でもナイフを刺す時に誤差があったら成立しないけど」
橋本「なら誤差なく刺せば良いだけだろ。知恵袋雪花を何らかの方法で気絶させて、2人で同時に誤差なく刺せばいいんだ」
讀賣「い、いや!だから琴宮はそれが有り得ないって話をしてるんだろ!?」
前田「そ、そうだよ。普通に考えて、違う人間同士がそんなピッタリ同じ瞬間にナイフで刺せる訳が」
橋本「そうか?なら裁判長に聞いてみるか。おい、雀」
モノクロウ「雀だと?俺は烏だ!!それで同時に傷を
負わせた時の話だったな。確かに理論上は可能だ」
虹上「え?そ、そうなんですか?」
モノクロウ「うむ。だが、これはあくまでも理論上の話であって、現実的には絶対に不可能だ。殺人が起きれば、空島の最先端技術を駆使したセンサーが作動して0.001秒の瞬間まで判定する。そこで僅か誤差が生じれば、後から刺した人がクロになるんだ」
橋本「なら0.001秒まで同じならどうなる?」
モノクロウ「う、うん!?そ、それなら0.0001秒まで判定するんじゃないか?」
橋本「0.0001秒でも同じなら?」
河西「お、おい橋本!お前は何が言いたいんだ!?」
「つまりこういう事だね。モノクロウさん、刺す時に誤差が一切無かった場合は?その最先端技術を駆使したセンサーでも、判断が出来ない程に同時に傷を負わせていた場合はどうなるの?」
モノクロウ「う、うむ。そうだな。その時は、まぁ。認めるしかない。その空島のセンサーでも感知出来ないのなら、これ以上俺にはどうにも出来ないからな。ルール上は違反でもないので、その時は2人共クロとして判定しよう」
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ホルン(プロフ) - それは本当にすみません!3章は凄く長くなるので私も出来ればそうしたいんですが、話を全く考えていないのでやっぱり厳しいと思います。ですがもし、思いつく事が出来たらその時は直ぐに書きますね (2021年1月27日 17時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - ありがとうございます!!3章終わってからじゃないんですね...!頑張ってください!!でも、できれば3章終わった後が良かったです... (2021年1月27日 12時) (レス) id: 47ecc83a1f (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - コメントありがとうございますリリーさん。そうですね、番外編は出来れば四章の何処かで入れようと思っています。まだ、番外編はあまり考えられていないので、時間がかかるかも知れませんが、楽しみにしていてくれると嬉しいです! (2021年1月27日 11時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
リリー - もう3章も終盤にかかってますね...!かなにじが楽しみです!!かなにじに番外編で恋愛してほしい...! (2021年1月24日 13時) (レス) id: 47ecc83a1f (このIDを非表示/違反報告)
ホルン(プロフ) - そうですね。4章に行くにはもう少しかかりそうですが、頑張って更新して行こうと思います!それとイブさんが言ってくれたので、夢主の誕生日を設定して置きますね! (2021年1月3日 18時) (レス) id: 7466c4a210 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ホルン | 作成日時:2020年12月12日 11時