34 谷地仁花と桃井の嘘。 ページ37
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その日もどんよりとした気分で帰り道を歩く。
今でもあの気味の悪い笑顔が頭から離れない。
何度ため息をこぼしたかわからない。
そんな時だ。
「あっ、あのっ!!」
『へ、俺ですか?』
「そうです!去年は本当にありがとうございました!!」
『???』
身長は150センチあるかないか。
綺麗なクリーム色の髪の毛。
髪の毛の横を一房星の髪飾りで縛っている。
制服はたぶん烏野高校のもの。
谷地「私、烏野高校1年5組の谷地仁花でありますっ!」
…であります?
谷地「去年の冬、川沿いで足を滑らせて靴が川に流れてしまったのをあなたに拾ってもらってハンカチまで頂いたんです!」
『はっ!?』
待て待て待て。話が読めない。
靴を落としたのは確か桃井さん。谷地さんじゃない。
じゃあなんで
この子は俺にそんなことを言いだしたんだ。でも、この子が嘘を言っているようにはとても見えない。
谷地「その節は本当にありがとうございました。…これ、その時もらったハンカチです」
『…俺の、だ』
母さんの手作りのハンカチ。
俺のイニシャルが刺繍されているから間違いない。
俺が川で助けたのは谷地さんだ。
じゃあなんで桃井さんはあんな嘘を言ったんだ。
なんだか無性にムカついてきた。
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なつ(プロフ) - 読んでて泣きそうになりました。っていうか泣きました。ここまで心を動かされた作品は初めてです。これからも応援しています。更新頑張ってください！ (2018年1月6日 22時) (
レス) id: d0c4c0d644 (このIDを非表示/違反報告)
すみのん。(プロフ) - りょうさん» 好きというお言葉が頂けて私も嬉しく思っております。本当にありがとうございます。喜んで頂けるよう頑張りますので宜しくお願い致します。 (2018年1月5日 2時) (レス) id: 32a21d3763 (このIDを非表示/違反報告)
すみのん。(プロフ) - ゴマゴマ茶さん» ありがとうございます。私には勿体ないお言葉です。嬉しいコメントは励みになりますので、これからも作品共々よろしくお願い致します。 (2018年1月5日 2時) (レス) id: 32a21d3763 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - あ、好きっ。え、マジで好きです！男主少し、抵抗があったんですけど、この作品は全然大丈夫で読み進められました！更新、大変かと思いますが無理せずすみのん。さんのペースで頑張って下さい！ (2017年12月31日 15時) (レス) id: 577a2fae95 (このIDを非表示/違反報告)
ゴマゴマ茶 - コメント失礼します！なんですかこの作品は！！！私の心にクリンヒットしました！更新、大変とは思いますが、頑張って下さい！応援してます！ (2017年12月31日 12時) (レス) id: 903e380cf0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すみのん。
| 作者ホームページ：https://twitter.com/EnstKuro
作成日時：2017年10月23日 12時
