幼なじみ、すれ違う模様です。【ハイキュー!!】

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10月31日


ハロウィン


文化祭!!


『2年5組、仮装喫茶やってます!!』

「お姉さん、うちのクラスの出し物来ません?」

『バカ矢巾、ナンパばっかしないでよ』

「ナンパじゃなくて客寄せ」


ちなみに矢巾の衣装は不思議の国のアリスより、白うさぎ。

ひょこりと立ったうさぎ耳がなんとも可愛らしい。


「あの」

『はい』


不意に呼ばれ、止まる。

そこには小さい子を連れた母親らしき人が。


「写真、いいですか?この子がどうしてもアリスとうさぎさんと撮りたいって聞かなくて」

「もちろんです」

『はいじゃあ真ん中に立って』


女の子を私と矢巾の間に立たせ、自分たちは背丈を合わせるように屈む。

お母さんはスマホで写真を撮ると、「ありがとうございます」と言い、頭を下げた。


「よろしければぜひ2年5組の仮装喫茶まで」

『バカ矢巾、私のセリフ取らないで』

「バカって言った方がバカ」

『子どもか』



くだらない言い争いをしていると、「ふっ」とお母さんが笑った。

「あなたたち本当に仲がいいのね。ラブラブで羨ましいわ」


ラブ…ラブ?

私と、矢巾が?


いやいや、あり得ない。


「…」



隣の矢巾は、何やら複雑そうな顔をしているけれど

きっと私同様、あり得ないとか思っていのだろう。






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