幼なじみ、すれ違う模様です。【ハイキュー!!】 (ページ7)

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side Oikawa

春高予選はもう間近に迫ってきている。

冷静でいたいのに昂ぶる気持ち。

そんな時はいつもAちゃんと話をしている。そうすると、不思議なくらい落ち着くのだ。

少し話がしたい。

彼女の部屋の窓、鍵がかかっていないのは分かってる。

思い切って開けた。

「Aちゃーん、及川さんだよー」

『ギャー!』

突然上げられた悲鳴と目に映るなんともセクシーな姿。

まずい、そう思って急いで後ろを向いた。

待って。ちょっと待って。

一瞬だけ見ちゃったけど、意外に大きくない?

谷間あるし

そもそもネイビーにレースとかまだ早いでしょ!?!?

クソガキのくせにすっかり色気づいちゃって!

「っち、誰に見せるつもりだよ」

口を尖らせて呟く。

もちろん窓の向こうにいる彼女にその声が聞こえるはずもない。

「まあ少なくとも俺ではないかな」

悔しいけれど。

過去も今も未来も

彼女の特別は俺じゃない。

ただ二人は気付いてないだけだ。

互いの気持ちに。

幼なじみという近いようで結構遠いその関係性が、二人の遠慮を誘発してる。

俺はただそんな二人に見て見ぬふりを決め込んでいるだけ。

怖いんだ。

二人が互いの気持ちに気づいてしまうのが。

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