不良校なんて聞いてない。【HQ!!】

32匹 ページ37

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『……ほんっとにサイテーですね…』








孤爪さんのせいで私の財布の紐は一瞬で緩くなった。







普通後輩に買わせる？ありえない。









『買い物に付き合わせた挙句自分が遊ぶゲームカセットを買わせますか？普通。』









孤爪｢俺も年齢聞かれるとは思ってなかったし…お金は返すから。｣









『周りからの私の印象と孤爪さんの人間性は欠けましたけどね！』







はっはっはー！人生何あるかわからんねぇ！！
助けてママー！！！(大声)









『んで、はやく返してください。お金。』






私が手のひらを孤爪さんに寄越すと、孤爪さんはその上に孤爪さんの手が乗った。









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『え？いやお金…』







｢お手｣じゃなくて｢お金｣…









そう言うと孤爪さんの顔は一気に曇った。








孤爪｢今、手持ちない…｣




『はぁ！？』




孤爪｢また今度返すね｣







『いやいやいや最初から私に買わせる気だったでしょ！？』








そう言うと孤爪さんはそっぽ向いた。









『……こっちを向けェ！！！』






孤爪｢うるさ……いいでしょ、返すことには変わりないから。｣









『〜〜…絶対返してくださいね！！！』









約束ですから！！









そう言って私は孤爪さんと別れ、自宅に帰った。









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─お金が返ってくることは無かった。

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