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平野は不良だった。
他校に喧嘩を売られれば意気揚々と買い、教師には烈火のごとくブチギレる。
本人は「不良やないし〜」と笑っていたが(悔しいけど笑顔は可愛い)
ばい菌扱いされた私から見たら、十分不良だ。
てか怖いんだよ!なんで隣なの?あっちいけよ〜(((
というわけで。
友達もいない、いきなりばい菌扱い。
隣は喧嘩上等暴力沙汰当たり前の不良…
こうして私の高校生活最後の年は絶望的なまま幕を開けた。
クラスメイトとは仲良くなるどころか………
「アンタ名前なんだっけ」
『あ、え、私…』
「そうアンタ〜」
『かしわ』
「まぁなんでもいいんだけど掃除だるいから変わってくんない?」
『あ、はい…』
しょぼん
「とあってバカだよね〜。マジウケる〜(笑)」(ドン)
肩がぶつかる私とクラスメイト。
「いった…」
『ご、ごめんなさい』
「え?聞こえないんだけど」
『ごめんなさ』
「まぁいいや。んでさ〜」
『…。』
しょっぼーーーーーーーーん。
名前すら、むしろ存在すら認識されない虫けら状態が続く。
無理、ムリぃ!!もうやだ。
かといって登校拒否する勇気もない♡
正直、私は暗かった。とっても。
同級生なのに敬語を使ってしゃべっていた。
こんな状態でなぜばい菌扱いした平野紫耀と仲良くなれたかというと。
きっかけは授業中の出来事だった。
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作者名:大谷 | 作成日時:2017年10月1日 15時