不良と恋しちゃった話《平野紫耀》 (ページ39)

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◎ ページ39

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職員室から帰ってきた平野と目が合う

『…』
『…』

数秒後、ぺしっと頭をはたかれた。

『見んとって』

どうやら、照れくさいらしい。
…想われてるなぁ、私。
でも、女帝いたそうだったな～。
さすがに大丈夫かな～ってちょっと思ったり

『しないっ☆もう平野大好きっ！』←

「柏木さん！平野が女帝を蹴ったんだって？」
『えっ！？』

クラスメイトの男子が、教室から次々に顔を出してきた。

「蹴ったの？」
『蹴ってました』
『おもいっきしやったったで』
「よっしゃ！平野に続け～！！！」
「ほら、柏木さんも！！！」
『え、なに！？なに！？』

腕をつかまれると無理やり連れだされた。
クラスメイトの男子集団が、一斉に女帝の教室へと向かう。

『ちょ、平野なにすんの！？』
『あいつらがやりたいようにやるだけやで』
「ここだここだ！！」
「探せ探せ！」
『え、な、なに』
「なにするって、決まってんじゃん…ウラぁ！！」

ドーーーン！！！！

女帝のロッカーが勢いよく蹴り飛ばされる。
女帝のクラスメイト達はポカーン。
私もポカーン。ただその様子を見守るしかなかった。

そのあともボロボロにされていく机やらロッカー。

やっぱり不良って怖い…

「柏木さんも！ほらっ！」

えっ、一瞬喜んでおいてなんですけど
今更いい子ちゃんぶるわけじゃないんですけど

『さすがにそこまでしなくても…』
「え、これくらい普通だよ」
『ひ、平野が仕返ししてくれただけで大丈夫だよ…？』
「え、そうなの？」
「女帝と一緒になってやってたやつらは？」
「しばかなくていい？」

いやなんでそんな笑顔！！！！！

『だ、大丈夫大丈夫！』
「そっか」
「はいみんな撤収～～～」

私に仕返しの意思がないとわかると
男子たちは女帝の教室から出て行った。

『今どきの男子って怖いね』
『普通やって。柏木が優しいだけやろ』

こうして女帝のイジメは終わりを告げたのだった。

*