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「ねぇこの席誰の〜?」


女帝がズカズカ教室に入ってくるなり
私の机を指さして叫んだ。


「柏木さんの席だけど」
「え〜やだ、汚い(笑)この前座っちゃったんだけど!」


き、汚いって…
この間からなんなの!?
なんかした!?
なにこの理不尽な仕打ちは!!!


『もうやだよ〜…』


チクチクと痛む胃をおさえながら
教室を出ようと扉を開けた、
その瞬間 ――――。
目の前を平野が突っ走ったのが見えた。


『あれ…平野』


走る先にいるのは女帝。

いや、まさかでも、


『ひら、平野!?ちょ、』


またたく速さで平野が飛んだ。
ドーーーンっ!
女帝へ飛び蹴りが決まった。


ドッシャーーーーン!!!!


女帝の首がもげた感じ(に見えた)で吹っ飛んだ。
女帝と一緒に歩いていた友達は一瞬で距離を置いた。
怖いもんね、平野。
私もビビってるもんね、今。

女帝は鼻とか頬とか、
いろいろなとこから血を出してすでに泣きじゃくっていた。


『おい』
「っ!!」


平野がズカズカと女帝に歩み寄る。


『俺のことは何て言ってもええで?』


!!!!


『けどな、柏木の事だけは許さへんよ?』


なんだその不敵な笑みは!!!!
ちょっとはずいし!!!!
かっこいいけど!!!!
相変わらずイケメンしてるね!!!!


「平野ぉ!お前何してんねん!!!!!」


騒ぎを聞きつけた銭ゲバ村上が怒鳴りつける。


「なんねことしてんねん!」
『平野は別に悪いことしてへんよ』


女帝は泣きながら保健室に向かい
平野は職員室に問答無用で連行だった。




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作者名:大谷 | 作成日時:2017年10月1日 15時

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