不良と恋しちゃった話《平野紫耀》 (ページ20)

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◎ ページ20

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『でも変なものあげた記憶ないんだけどな』

午後の部をまるまるサボるわけにもいかず
のろのろとクラスの集合場所へ向かって歩く。

『えっ変なもんくれたやん！』
『何が変なの、私のサイン入り超絶キューティープリクラ』
『何が超絶キューティーやねん』
『かわいかったでしょ？』
『かわいかったげど！！！』

とかなんとかしゃべっていたら
敵…クラスメイトに遭遇した(当たり前)

「紫耀！柏木さん！おめでとう！！」
「やーもうドキドキしちゃった！」
「仲良くね～」

一度も会話したことのない一軍集団が
次々に話しかけてくる。

『ど、どもっ…』

怖い！怖いって！

「ニヤけたわ」
「やるな紫耀も！！！」
『うるさいねん！』
「照れちゃって～(笑)」
「紫耀！何か一言！」
『なんもないわ！行くで柏木。』
『う、うん』

告白が告白だったから
一躍有名な学校公認カップルになり…

「柏木さん！紫耀とどう？」
「どんな感じ～？？」
「ずばり！心境は！！！！」

と、からかわれる日々が続くし
1軍と3軍のカップルなわけだから

「何あの子」
「調子乗ってんじゃねーよ」

快く思わない人もいるわけで…・

「おかしくない？女帝もそう思うでしょ？」
「思うよ？思うってかそもそも」

「紫耀の彼女って…永愛でしょ？」

*