不良と恋しちゃった話《平野紫耀》 (ページ15)

今日:4 hit、昨日:6 hit、合計:227,897 hit

◎ ページ15

*

駅までの道を平野と並んで歩く。
こんなの想像も出来なかったな進級した当初は。

『あ！そういえばさ中間テストの範囲見た？』
『…見てない』
『でさ？テストで勝負しよう！』
『へっ？』
『私が平野に買ったら気分がいいからプレゼントあげるねｯ☆』

もちろん負けるわけないので(失礼)
プレゼントはあげる前提だ！！！
そんな私のニンマリとした悪意たっぷりの笑みに
平野は困った顔で立ち止まる。

『どうした？』
『い、いや…悪いなぁって柏木さんからプレゼントなんて』
『またまたぁ』
『なにくれるん！？めっちゃ怖いねんけど！』
『え～？何にしようかな～』
『変なもんやったら体育祭で告白するで！』
『な、なんで』
『嫌がらせの為だけに！全校生徒の前で！！！』

やっぱり平野って

『そうとう私のこと好きだよね。』
『はっ！？そんなわけないやん！』

プレゼントあげる前提でこの発言。

『絶対私に告白することになるよ』
『上等やん』
『…いいよ！受けて立つよ！！さすが不良！』
『だから不良ちゃうって！！！』
『はぁ、やっぱ一緒に帰りたかったんだね、平野。』
『ちゃうわ！もうほんま疲れる～』

*