不良と恋しちゃった話《平野紫耀》 (ページ12)

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◎ ページ12

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一度打ち解けてしまうと仲良くなるのは光の速さのようで。

『なぁなぁ、平野のサインいる？』

授業中、いきなり話しかけてくる平野。

『いらない。あ、私のサインあげるよ』

ぽい、とノートの切れ端にスティッチの絵をかいて渡す。

『なにこれ！宇宙人？さすが柏木！美術部はいったらええやん』
『まじ？ありがとう。Aちゃんうれしい！覚えとけよ平野』
『ほんま怖いわ～』
『怖くないわ！てかスティッチって宇宙人じゃない？』
『褒めっちゃった？』
『ねぇ。ほんと頭大丈夫？？』

―――――

『平野～小テスト何点だった？』
『平野にテストの点数聞かないでください』

すかさず平野のテストを取り上げてみる。

『おおぅ』
『アカンて！！』
『0点て初めて見た！！！！！』
『ちょ！大声で言わんといて！』
『ほんとちゃんと勉強した方がいいよ』
『ええの。平野はこれからも勉強はしませんっ！』
『これあげる！次はがんばれっ！』

またもやノートの切れ端に勉学のお守りを書いて渡す。

『これ効くの？』
『Aちゃんの怨念こもってるし効くよ』
『こわっ、捨てとくな？』
『おいこら』

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