◎ ページ11
*
よし、聞こえない。聞いてない。
私の名前なんて出ていない!!
『せやなぁ、ありがとうな、柏木』
『えっ…』
思わず体を起こした。
い、い…今。
柏木って、呼び捨て?
無視されたのかと思ったよ!
いや、されたんだけど!
『い、いいよいいよ!』
呼び捨て来た!なに、なにこれうれしい。
素直にうれしい。なんだこの不良ちくしょ!
ツンデレか?ツンデレなのか?
あっ、なんか、なんか言わないと
『あ、あのっ…えっと』
どういたしまして!っていうんだA!
少しでも会話を、、、会話をっ…
『でも、もう平野には貸さないよ』
えっ、あれ…そんなこと言いたいんじゃないよ?
思ってもない言葉が飛び出す自分にびっくりしたけど
言われた平野も驚いていた。
『えっ!なんでなん!貸してぇや!』
『ぜ、絶対ヤダ!隣の不良のとばっちりはやだ!』
『平野は不良じゃありません!!』
『不良じゃん!次からはお菓子奢ってね』
『いやや!柏木に借りなきゃよかった!!!!』
『持ってこないのが悪い!』
ばい菌事件が嘘のようです。
会話をして気づいた。
気が合う、波長が合う!話してて楽しい!
なんかすっげーイケメン!(ずっと言ってる)
これを機にとんとん拍子で平野と仲良くなった。
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作者名:大谷 | 作成日時:2017年10月1日 15時