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打ち上げは高校生生活最後ということで大盛り上がりだった。
3学年全員で川辺に行き、夜遅くまでバーベキューパーティー!
お酒もたくさんふるまわれた(高校生…ですけど)
『よっ、なんか食う?』
散々騒いだ紫耀がふらりと私のもとへ訪れた。
『いらない。』
『ん?機嫌悪い?』
『お酒のつまみばっかなんだもん』
『とか言いながらそれ食ってるやん』
『チーカマとスルメ』
『思いっきしつまみやん(笑)』
『おいしいんだもん』
『なんやねん、あ、お菓子あったで?』
『いらない太る』
『なんで機嫌悪いねん』
『いいから隣に座っててくれませんかね?孤独死する』
『はいはい(笑)』
ドカっと音を立てて紫耀が隣りに座る。
『飲み物もいらんの?』
『そういえば喉渇いた、お酒飲もうかな』
『…えっと、柏木さんて俺と一緒で未成年やんな?』
『え、未成年だよ』
『おい、未成年。お酒はダメだ』
『紫耀は飲まないとでもいうの?』
『飲まへんよ』
え?聞き間違い、か?
『何言ってるの?ふ、不良が何言ってるの?』
『うるさっ』
『今どきの子は飲んでるよ、たぶん!』
『あかんやろ』
『紫耀が飲まないなら私が』
『未成年やんな!?!?』
『分かったよ、飲まないよ』
『俺と一緒の時は飲むな!部屋で飲んでろ』
『はいはーい』
そっか、そういうところはしっかりしてるんだな。
なんか意外。めっちゃ飲んでそう(偏見)
『んでも一人で飲ませるのもな〜俺も付き合うわ!飲んだことないねんけど』
『飲んだことないの!?』
『自己管理はちゃんとしてんねんで?』
『私もないんだけどさ』
『ないんかい!一緒やんか!』
『まず私ね、炭酸苦手なの』
『へっ!?コーラ美味いのにもったいないな』
『コーラおいしいよね』
『はっ!?飲めてるやん!』
『うるさいな、好きなもんは好きなの』
お酒を飲まない紫耀と私が未成年の健全な会話をしているところに
相変わらず爽やかな笑顔を振りまきながら勇太が向かってくる。
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作者名:大谷 | 作成日時:2017年10月22日 20時