不良と恋しちゃった話_2 (ページ5)

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◎ ページ5

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『平野？平野くん…平野さんんん？？』

何度か呼びかけるとようやく立ち止まり
くるりと振り返った。

『今気づいた。割と女々しいわ、やばい』
『え？』

なに？

『もしかして妬いた？』
『…妬いてへん』
『妬いたよね？』
『妬いてない！！！！』

ドキっ、なに…この胸に高鳴る

優☆越☆感

あの平野が、学内所狭しとモテて
人気者のあの１軍の平野が
教室でハブられているような３軍女子の私に妬いた！

なんて気分がいいんだ！！！！

『いつも私がヤキモキしてたから気分爽快』
『あんなぁ～…』
『えへへ』
『Aってあれ？男子にはあんな感じなん？』
『まぁそうかも』
『ふーん、平野だけじゃなかったんや、ああゆう風に接するん』
『ﾆﾔﾆﾔ』
『ニヤニヤせんとって！』

怒られても気にしない。

『えへへ、私と勇太が仲いいのが気に食わないんだ』
『ちゃうし、なんていうか』

私をジっと見つめ

『ん？』
『ちゃっかり名前で呼んでるし』
『あ～』
『俺たちってまた不安要素あるやろ？』

がーーーーーん。

『不安要素？なにそれあるの！？』
『いや、勝手に不安感じてるっていうか』
『ちょ、なに』
『まだAを彼女として認識してない』

がががががーーーーん。

『ひどい』
『ちゃうって、誤解！』
『してないけどひどい！』
『あ～。彼女なんやけどまだ友達の延長線上みたいなさぁ』
『うん？』
『だからAが俺に対する態度で接する男がおると不安になる。』
『ほう』
『ほかの男と変わらない存在なんやな、俺はって』
『ほほう』
『要は、俺の片想いや！あーこれ以上は女々しいでやめる！』

一気に吐き出すと平野は背を向けた。

『平野』

平野の背中を見つめながら私は

『やっぱり妬いてたんだね』

優越感たっぷりに笑う。

『ちゃう！！！！』

*