不良と恋しちゃった話_2 (ページ35)

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『じゃー気を取り直してアトラクション行くか！』
『そうだね！』

◆ 巨大迷路
文化祭定番の迷路。
段ボールが敷き詰められゴールまでの道のりが全く見えない。
3つほどある入り口に互いにスタンバイする。

『先にゴールしたら勝ちな！』
『おっけ、行くよ！スタート！』
『負けへんからな！！』

わぁ、めっちゃ段ボール…。
分かんないよこんなの～…いいや全部右で行こう！
え、あれ…

『ゴールだよね？』

なんだ、簡単じゃーん(笑)

『あれ紫耀がいないってことは勝った？』

何分待っても紫耀の姿が見えない。

『紫耀まだー？？？』
『えっ！？もうゴールしたん！？』
『とっくの昔に～』
『早いって！！！！』
『遅い！』

遠くから声が聞こえる。
遅い、ほんとに遅い。
3分が経過した。

『ちょ、まじで遅いんだけど』
『なんかｸﾞﾙｸﾞﾙまわってる』
『でしょうね』
『助けて～』
『知りませーん』

巨大迷路は私の勝ちだった。

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