不良と恋しちゃった話_2 (ページ26)

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相変わらず学園祭の準備は続いていた。
しかしどんなに時間が経過しても
勇太のクラスの作業率は半端なく低かった。

「みんなこの調子だよ！がんばろう！」

状況を全く把握できないないのか、実行委員よ。
何処見てるの？まったく終わってないよ？

「どうするんだろう」

ヒメちゃんも心配そうにしていた。

「神くんのクラス、ちゃんとできる？」
『だよねー…』
「本当に大丈夫かな、不安…。」
『だよねー』

ま、自分のクラスじゃないしどうでもいいけどね

こんな風にちょっとでも思ったことを
スライディング土下座したくなるほど
ヒメちゃんは心の底から心配している。

「…」

その時ついに勇太が出陣した。

「ちょっといいですか、実行委員さん」
「え？」
「何からがんばればいいかな？」

訳が分からない、といった様子の文化祭実行委員を勇太は攻める。

「何からすればいいのかな」
「…！！」

文化祭実行委員のハッとした表情に
勇太は王子様みたいな(紫耀のがかっこいいけど)
スペシャル爽やかに柔らかく微笑む。

「いやぁ、そっか。ごめん！」

実行委員がヘコヘコと頭を下げる。

「うん、じゃあまず誰が何からやるか決めよう」

勇太…かっこいいよ。超かっこいい。

次々に「話術凄い」とか「オーラｽｺﾞｲ」とか
勇太を称賛する声がたくさん聞こえて来た。
私でさえちょっとｷｭﾝときた。
ごめんね、紫耀。

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