不良と恋しちゃった話_2 (ページ24)

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◎ ページ24

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予想通りというか、予想外というか。

「「あははは」」

紫耀と勇太の2人は廊下で談笑していた。

『あれ、仲良し？』

さすが勇太の社交性！嫌な予感は気のせいだったのだ！
良かった！！！

『なになに～何の話してるの？？』

ウキウキしながら紫耀と勇太に近づくと

「Aちゃんまじウケる！」
『え、なになに』

勇太は笑いをこらえるように
いや、こらえきれず爆笑していた。

「なんで経験あるふりしてたの？(笑)」

嫌な予感は別の意味で的中していた。

『ちょっと紫耀！なんで言うの！？』
『わり(笑)』
「違うよ、Aちゃん。俺から聞いたの(笑)」
『私が恥ずかしいじゃん！』
「え、なになに」

遅れてヒメちゃんが到着する。

「Aちゃんが直前の直前まで処女じゃないふりをしてたって話」
「えっ、Aちゃんなんでそんなことしたの？」
『だって処女って恥ずかしいことでしょ？』
「気にすることないのにー」
『えー！？』
『だから言うたやんけ』
「そうだよ！だって男の人って処女がいいんでしょ？」

ヒメちゃんがおそらく自分が一番気にしていることを尋ねた。

「あー、俺は処女に対して世間的な価値は見出せないな」

勇太はきっぱりといった。

「そうなの？」
「うん。痛がるとごめんねって思っちゃうし」
『ああ、それで萎えると』

横で紫耀がうなずいている。

「うん、萎えるよね。ぺネスが。」
『ぺネス！？』
『発音よく！ぺネス！』

勇太と紫耀は私たちの存在を忘れて盛り上がっている…。

『君たち、女の子の前でその話ってどうなの？』
「あ、Aちゃんて女の子だっけ」
『コ♡ロ♡ス』
「そうなんだ！良かった！！」

ヒメちゃんがホッとしたようにつぶやく。

「え、なんで？」

勇太が切り返してきた。

「だって神くんってそういう子が好きなのかなって」
「ちょ、俺はそんなので女の子判断しないよ？」
『勇太ならしそう』
『しそうやなぁ』

間髪入れず私と紫耀がウンウンうなずく。

「そこのカップル！！！」
「でしょ～私もそう思ってた」

ヒメちゃんも楽しそうに笑っていた。

「ひどいな」
「ごめんね、神くん」

みるみるうちに勇太とヒメちゃんの距離が縮まっていく。

*