不良と恋しちゃった話_2 (ページ23)

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『ねぇ紫耀！』

南々帆に負けてたまるか！
翌日、私は平野紫耀に頼んだ。

『今度、私と紫耀と、勇太とヒメちゃんで遊ぼう！』

バーン！と勢いよく机をたたく。

『なんで？なんでヒメ？そんで俺、神宮寺とかよく知らないんやけど』
『じゃあ今から仲良くなってきて！！！』
『なんでやねん！！！』
『だって南々帆がさ～…そうだ！ちょっと今から南々帆しめてきて！』
『お前、自分の友達差し出すなよ！』
『ちっ』

使えない男だな～

『よく分かんないけど神宮寺のとこ行ってくるわ』
『！！さすが紫耀！使いないとか思ってごめん！大好き！』
『そんなん嬉しない』

紫耀が勇太のもとへ歩き出すのを見て
私はヒメちゃんのもとへ向かった。

『今紫耀に頼んだよ！4人で遊べるといいね！』
「ほんと？平野くんにお礼言わなきゃ！…どこ？」
『勇太のとこに行ったよ！』
「ええっ…大丈夫かな」
『何が？』
「いきなり殴ったりしない？」
『えっ…』

殴るって…やっぱそうだよね。
そういうイメージだよね、紫耀は。
でも、紫耀は本当はすごく優しい性格で
いくら気に入らない相手でも手を出すのは「出された」時だけ。
だから紫耀が勇太に手を出すなんて…

ありえる。

なぜなら、勇太は「さっさと平野なんて捨ててしまえ」とか
「Aちゃんは俺のものっ」とかよくいってるし。
それに嫉妬した紫耀が「Aは俺のもんや～」なんて…(妄想)

『大丈夫！紫耀は理由もなく殴らないから！』
「そうなの？」

ヒメちゃんが首をひねる。

「Aちゃん、神くんと仲いいからやきもちとか…」

ヒメちゃんも全く同じ妄想してた～

『そんなのないって！見行こうよ！』
「うん！」

いやね、まさかね。
平静を装いながらでも実はどこか嫌な予感はしていたのだ。
2人はどこにいるんだろう…！？
妙な不安と焦りに駆られて2人の姿を探す。

『いた！！！』

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