不良と恋しちゃった話_2 (ページ20)

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◎ ページ20

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「私たちって友達だよね？」
『ん～腐れ縁？』
「ほんとあんたって…」

南々帆が怒った。

『別にいいじゃん』
「よくないわ」
『そっか良くないか』
「前々から思ってたんだけどあんたのそういう適当なとこむかつく」
『南々帆のそういう口調のがむかつくよ』
「どっちがだよ」

うるさいな～。
最初に裏切ったのはそっちでしょ？
(根に持つタイプ)

「でも、Aが適当なのはいつものことだからいいけど」
『あれ、怒ってないの？』
「別に～？相手はヒメさんでしょ？負ける気しない」

うわ、すっげー自信。

「まず神宮寺くんのタイプじゃないでしょ」
『えー、ヒメちゃんいい子だよ？可愛いし優しいし』

と続ける私を、南々帆は鼻で笑う。

「だってヒメさんて遊んでそうじゃん」

え

「神宮寺くんはそういう子タイプじゃないでしょ」

うわ…

なんだか今、南々帆の言葉が胸にずっしりときた。
いや、別に私がヒメちゃんになりきってるわけじゃないけど
自分の事のように傷ついた。

『ひ、ヒメちゃんは遊んでないよ。勇太に一途だもん』
「事実はどうであれ、そう見えるのが問題なの」

南々帆はぴしゃりといった。
そうかな～…。
でも、私もヒメちゃんと仲良くなかったらそう見えていたかもしれない。
少し寂しい気持ちになる。

*