不良と恋しちゃった話_2 (ページ19)

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勇太と南々帆のクラスの進み具合は
ほんとに頭を抱えるほど進んでいなかった。
ていうか準備をしているにもかかわらず
本人たちはなにをするのか全く分かっていなかった。

「ごめんね、Aちゃん」
『…どうしてこんなことに』
「俺も部活手伝ってたから知らなかったんだ」
「わ、私も頑張るね！」

まず何をがんばっていいんだかわからないが
ヒメちゃんはとりあえずがんばるらしい。

勇太とヒメちゃんの進展は早かった。

「俺のクラスの手伝いさせちゃってごめんね」
「大丈夫だよ～！」
「ありがとう！ヒメちゃんて休日は何してるの？」
「ん～友達と買い物に行ったりカラオケとかかな？」
「あれ～？じゃあ舞踏会にはいかないの？」
「時々行ってるよ！今度連れて行ってあげようか？」
「俺、ダンス下手だからな～」

おお、スゲぇ仲いい…。
冗談まで言い合えるようになっている。

うまくいってる！うれしいな～。

「つーか思ったんだけど」

ぽん、と南々帆の手が私の肩に置かれる。

『なになに、今カップル誕生の瞬間を見守ってるんだけど』
「なんでヒメさんがうちのクラスにいるの？」
『勇太の事が好きらしいから私が恋のキューピット♡』
「ああ、それで神宮寺くんと作業してるんだ」
『そうそう、私がいたら邪魔でしょ？』
「そっか」
『そうだよ～』
「私、神宮寺くんのこと好きって言わなかったっけ」
『言った。』

*