◎ ページ18
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勇太のクラスといえば南々帆を筆頭に私の仲のいい子がいるクラスだ。
本音は…行きたい。心の底からそっちへ行きたい。
『いいのかな…自分のクラスの手伝いしなくて』
優等生(自称)の心が揺れる。
「ん〜俺は楽しい方がいいと思うよ？」
『だ、だよね〜』
「文化祭の準備って強制なわけじゃないでしょ？」
確かに、部活の手伝いがあったり用事がある子は
さっさと帰ってるしなぁ〜
『じゃあ行っちゃおうかな？』
「そうだよ、平野なんて振ってしまえ？」
『あ〜うん。そうする(笑)』
あ、そうだ。
『一人友達呼んでもいい？』
「いいけど友達いたんだ」
『うるさいな…ヒメちゃん！』
大声で呼ぶとヒメちゃんは驚いた表情で瞬きをし
勇太の姿を見つけると、顔を赤くしてこちらに向かってきた。
「ど、どうしたの？」
『ヒメちゃんにも勇太のクラスの準備手伝ってほしいなって』
「わ、わたしもいいの？」
おろおろするヒメちゃんに勇太はにっこり笑う。
「Aちゃんの友達って西尾さん(ヒメちゃんの苗字)だったんだ」
『そうだよ！』
「俺のクラス、準備全然進んでなくて手伝ってくれると助かる」
『だってがんばろうね！ヒメちゃん』
「がんばる！」
ヒメちゃんは拳をつくり意気込んだ後、小声で
「柏木さんありがとう」
といった。
『ヒメちゃんいたら私も心強いし！』
「そっか、よかった」
こうしてヒメちゃんの恋のお手伝いもできる上に
アウェーからも抜け出しハッピーな私だった。
手伝うまでは！！！！！
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作者名：大谷
| 作成日時：2017年10月22日 20時
