不良と恋しちゃった話_2 (ページ17)

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「うちのクラスはサファリパークでーす」

元気いっぱいの掛け声とともに文化祭の準備が始まった。

“高校生活最後の文化祭の感想を一言でまとめてください”

と聞かれたら私は即座にこう答えるだろう。
「アウェーでした。」
うちのクラスの文化祭への情熱は半端なかった。
みんなすごいやる気で彼氏の平野紫耀くんもそれは楽しそうだった。

私柏木Aはまじめなよい子ちゃんなので準備はしっかり頑張ります。
でもポツーン…。
みんなが盛り上がってるところをなぜかポツンと準備している。

なにこの半端ない疎外感。

いつもならポツーンの私と一緒に行動してくれる紫耀も
文化祭の準備が楽しくて仕方ないようで私の存在を忘れている。

『…楽しくない』

もうやだー…このクラスやっぱり嫌い。

「Aちゃん」
『あ、勇太。』

そんな時にタイミングよく声をかけてきてくれた
勇太のもとにわぁーーーと逃げ込む。

『このクラスアウェーすぎて』
「ほんと一人好きだね、笑った～」
『好きで一人になってんじゃね～笑うな！』
「よしよし」
『で、どうしたの？』
「あ～ガムテが足りなくてさ。ない？」
『余ってるよ、』

ガムテープは確かロッカーの上に置いてあったような。

「…ねぇAちゃん」
『ん？』
「うちのクラス手伝う？」
『えっ』

*