不良と恋しちゃった話_2 (ページ14)

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高校で一番仲のいい男子は勇太だ。
勇太は人を選ばず誰とでも仲良く、スーパー社交的だったから
私のような女の子とも仲良くなれたのだと思う。

｢私、神宮寺くんのこと好きなんだよね｣

幼馴染の南々帆は勇太を気に入ってるようだった。

『へー』
｢Aさ、神宮寺くんと仲いいから協力して！｣
『えー』
｢いいでしょ、ねっ？？？｣
『おけおけ～』

勇太はこんな感じで女子ウケも良かった。

｢Aちゃん。おはよ～最近は平野とどうなの？｣
『あっ、勇太聞いて！実はね？！』
｢なになにどうしたの｣
『実はこの間とうとう…』
｢まさか｣
『名前で呼ぶことができるようになりました～』
｢…｣
『勇太には惚気けておきたくて』
｢でたでた。んで？｣
『んで？とは』
｢他に何も無かったの？大人の階段登ったとか｣

言われて。顔が真っ赤になる。

『なっ、なんで』
｢ふーん？そうなんだ(笑)｣
『恥ずかしいからやめて！！！』
｢うわ～とうとうAちゃんも少女じゃなくなった｣
『その言い方きもいよ♡』

普段通り、本当にたわいもない勇太との会話を
じっと聞いている女子がいた。

｢あの。柏木さん｣

同じクラスのギャルの子だ。
勇太とバイバイしてその子の方に向かう。

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