不良と恋しちゃった話_2 (ページ13)

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無事に行為が終われば、安堵からかテンションが高くなる。

『なんで平野は引かなかったの？処女ってことに』
『むしろ…俺、汚らわしくなかった？』

平野、気にしてたんだ。

『そんなの言わなくても分かるでしょ』
『A…』
『汚らわしいよ』
『…』
『…嘘。嘘でーす。びっくりした？』
『ほんまに…さぁ…』
『ひっかかった～！！！！』
『…ムカつく！でもそんな所も可愛いのがさらにむかつく！！！』

えっ…

『ねえねえ』
『どした？痛い？？』
『…し、』
『ん？』
『紫耀！！！』

なんか無性にきゅんとして
名前で呼びたくなってしまった。
だが、言ってみたものの恥ずかしい。
急いで布団に潜り込む。

『や、やっぱり恥ずかしいね…』

もぐりこんだ布団から半分だけ顔を出して
見上げると平野の顔も赤くなってる気がした。

『平野照れてる？(笑)』
『照れてへん！！』
『嘘だ！』
『嘘ちゃうって。それよりもう1回呼んで？』
『え、無理』
『さっき呼べたんやから呼べるって！！』
『呼びません！！！』
『そーですかーーー』

そうだよ、といつもの憎まれ口を叩き込もうとしたのに
平野の体が覆いかぶさってきた。

『えっ、ちょ！！！』

抵抗しようとすると手首を掴まれ
平野はにんまりと意地悪な笑みを浮かべた。
重なる唇に戸惑いながらも…結局すんなり受け入れてしまう。

『…ふしだらな女になってしまった』
『空気読んで？(笑)』

…この空気が恥ずかしいからそう言っちゃうんだよ！
って言うセリフは余計平野を喜ばせそうだから言うのはやめた。

*