肆拾肆話 産屋敷邸にて ページ4
『ごめんね蜜璃ちゃん……。もしアレだったら、先に行っててくれていいよ?』
「全然大丈夫!また菫ちゃんが怪我するかもしれないじゃない!」
『ありがとね〜』
蜜璃ちゃんに支えられながら産屋敷邸に向かう。それにしても、松葉杖が一向に慣れない。これ肩こるな……。
「カァァ!菫!急ゲ!急ゲェ!」
『んな無茶な……』
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久し振りに来たかもしれない。
お庭の雰囲気、砂利の感触、結構覚えているものなんだな。やっべぇ緊張してきた。
お庭の中央辺りまで来たところで、何者かにガバッと抱きつかれる。
『うおっ!』
「菫菫菫菫菫……」
『え?デジャブ?何これクルシイ』
「菫菫菫菫菫……」
いや怖い怖い怖い!そんなに私の名前連呼しないでむいくん⁉呪文かな?召喚の呪文かな?もしかしたら本当に別の菫ちゃんが召喚されてしまうかもしれないからやめて?
「よォ!お前上弦に脚踏み潰されたんだって?派手でいいな!」
『いやよくないですよ。それよりこの子何とかしてくれません?内臓が捻り潰されそうです』
「派手に断る!」
何故に。
「コイツ、お前が来るまでずっと地味にソワソワしてたんだぜ?久し振りに会えるからだとよ」
え……?そんな可愛い推しにキュン柱。と、そんな事を考えている間にも肋骨がミシミシ言い出したのでそろそろむいくんの頭を肘で小突く。
『ほら、むいくん、もうすぐお館様がいらっしゃるよ?』
「……離れる」
アブネェェェ!今度は内臓がミンチにされるところだったわ……!!!
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たまごぼーろ(プロフ) - ウォルさん» ありがとうございます!テスト期間中((←ですが頑張ります! (2019年9月8日 21時) (レス) id: 69cc3fb36c (このIDを非表示/違反報告)
ウォル - 続編おめでとうございます!!! 続き楽しみにしてます((o(^∇^)o)) (2019年9月8日 19時) (レス) id: 6d590d31fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜乃茜 | 作成日時:2019年9月7日 21時