黒尾さんの愛を下さいっ！！ (ページ8)

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黒尾さん好きです！8 ページ8

あの事件があってから約2週間

だいぶ気持ちも落ち着いてきて

昼休みに屋上へ足を運ぶ

いつもはお昼強制的にだけど一緒にご飯を食べていた

文句を言いながらも来てくれた黒尾さんは
本当に優しい人なんだと

フェンス越しに風景を見る私

心がぽかんと穴が開いたように

ぼーっと変わりもしない風景を見る

ガラガラ

扉を開ける音が聞こえたけど

何にも考えてない私からしたら
そんな事どうでもよくて

1ミリも動く事なく風景を見る

「あの」

そう呼ばれる仕方なく主の方を見る

誰だこの人

『なんですか？』

「ずっと貴方のことを見てて、好きです」

男の人は私にそう告げる

あぁ好きでもない人に
告白されるって

結構キツイものがあるな、なんて

私、これを黒尾さんにな毎日してたんだ..,

最初は笑ってくれてたけど
それは黒尾さんの優しさで

『ごめんなさい』

「これから知っていけばいいです。」

そう言って私にメモ紙を渡してきた

そこにはLINEのIDと電話番号

こんなの

要らない

そんなことは言えず無言で受け取ると

少し嬉しそうに笑って去っていく男の人

『私って、ひどい』

そんな事を呟き

クシャクシャにメモ紙を丸めて雑にポッケに突っ込む

こんな性格だもん

私は

自分が嫌い