正反対の私と君。（孤爪研磨） (ページ10)

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『おはよう孤爪くん、迎えにきてくれてありがとう』

孤爪「おはよ、昨日は眠れた？」

『あまり眠れなかった！でも元気』

ふふっと笑うと孤爪くんは嬉しそうに微笑んだ

孤爪「じゃあ行こうか」

私は孤爪くんの隣を歩いた

え、これ絶対ハタから見たらカップルじゃん！
いや、もうカップルでいいじゃん！

ニヤニヤと顔がにやけるのが分かる

孤爪「なににやけてんの」

案の定バレてしまい笑って誤魔化した

バスに乗り少し走ると練習試合をする高校
「梟谷高校」に到着した。

門をくぐると
孤爪くんと同じ赤いジャージの人たちがもう集まっていて、
長身の男の人が私を見た、そしてニヤけながらこっちに来た

「研磨ー、なになにー。ふーん。そうゆうこと？」
笑いながら孤爪くんに聞いてくるこの人は

学校では有名な人だ

黒尾鉄朗

音駒高校で男女共に人気のある3年生

『は、はじめましてAAです。孤爪くんと同じクラスで、今日は練習試合を観にきました』
ぺこっと頭を下げると

黒尾「研磨無愛想でしょ？仲良くしてくれてありがとねAちゃん」

ぽんぽんっと頭を軽く撫でられ
私は兄妹いないけど、何だか兄がいたらこんなんだろうな、なんて思った。