正反対の私と君。（孤爪研磨） (ページ5)

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山田「…」

それから私達は黙々と作業を続けた

1時間

2時間

と時間が過ぎていく中
やっとポップが完成した

『あー、終わったぁ！』

疲れたぁと溢しながら私は
鞄を手に取り席を立った

山田「１つ聞いてもいい？」

私が帰ろうとした時
山田くんは私に問いかけた

『？どうしたの？』

山田「Aさんは、なんで孤爪くんなの？」

なんで、だろう

『どうゆう意味？』

聞き直すと

山田「僕、図書委員になった時から気になってた、Aさんのこと」

時間が止まっとような気がした

そのくらい私は驚きを超えて唖然としていた。

山田「だから孤爪くんがずっと羨ましかった」

山田くんがひどく悲しそうに笑うから

罪悪感が迫ってきて、申し訳なく思ってしまう

だけど

『何でだろうね、私もよくわからない。だけど私は孤爪くんだから…孤爪くんが良かったんだと思う。』

この感情に言葉をつけるなら

恋にしよう

私は、山田くんに謝罪して教室を後にした。