正反対の私と君。（孤爪研磨） (ページ4)

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少しの間が、とても気まずく感じた。

『うーん、どうだろう。考えた事ないからすぐには出てこない』

私は目線を下に下ろし目を逸らした

山田「僕も、Aさんと、友達になりたいんだけど。」

あまり、というか全然話したことも無いのに

突然に友達になりたいと言って、私を見る山田くんに

私は、不覚にも、ふと孤爪くんを思い出してしまった

ガラガラ
教室の扉が急に開き
私は目線を扉に移した

孤爪「え、なにしてるの…？」

バレーの練習着を見に纏った孤爪くんが
教室に入ってきた

私は孤爪くんが制服や体操着以外を着てるのを初めてみた

孤爪くんがバレー部に所属しているのは知ってはいたが
練習してるところなんて見たこともなかったし
あまり気になってはなかった

『図書委員の仕事してるの。孤爪くんはどうしたの？忘れ物？』

孤爪くんが運良く来てくれたことに私は少しホッとして
孤爪くんの元へ向かおうと席を立とうとした
その時だった

私の右手首を軽く捕まえた山田くん

『え、どうしたの？』

私はびっくりしてそう聞くと

山田「休憩終わり、続きしないと間に合わない」

そう言って私の右手を山田くんは自分の方に引っ張った。

孤爪「….」

孤爪くんは入学当時に私が話しかけた時の嫌な顔で私と山田くんを見ていた

『あ、そうだね。ごめん』

そう言って私は座り直し目線をポップに移した

孤爪くんと話せなかった残念
なんて思っていると

孤爪「..ねぇ、何時に終わるの？」

と私の隣にやって来た

『？！び、びっくりたぁ。まだ下書きだから結構時間かかるかなぁ』

困ったように笑えば

孤爪「終わったら体育館きて、一緒に帰ろう」

そう言って孤爪くんは私の返答を聞かずに
教室から出て行った。