正反対の私と君。（孤爪研磨） (ページ11)

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孤爪「ちょっと、A、クロの言う事は基本冗談ばかりだから軽くあしらってればいいから。観戦は体育館の外か、上からになるけど二回席もあるから好きな方から見て」

孤爪くんは私の手を引いて体育館へ案内してくれた

掴まれた右手が熱を持ってるのが分かる

孤爪くんの手は
男の子らしい少しごつごつした骨と私より一回り以上大きい手
男の子なんだと改めて自覚する
他の男の人より身長は低めだが
私よりは全然高く、肩幅もある

私はそんな孤爪くんの背中を見て
また、恋をするんだ。

私は体育館の外から見学することになった

ピーと笛の合図で両者挨拶して試合が始まる。

腕がもげそうな強烈なサーブ

そんなサーブを綺麗にあげる人達

バレーのルール人並みにしかわからないけど、
孤爪くんのポジションがセッターなのはわかった

3セットマッチ結果は2-1と孤爪くんのチームは負けてしまった

どうやら梟谷は全国に行くくらいの強豪らいし。

気づいたら私だけじゃなくて、いろんな人が試合を見にきていた

歓声が響く中、

「研磨先輩！ドリンクです」

その声が私の耳に入ってきた

声のする方を見ると
マネージャーだろうか、1年生の小柄な可愛らしい女の子が
ドリンクを配っていた