正反対の私と君。（孤爪研磨） (ページ1)

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高校1年生の春

私は君と出会った
同じクラスので隣の席の君は

高校生活初日なのに、落ち着いていて、
他の子達は次の日から友達探しを始める

なのに君だけは
1人自分の席でピコピコと機械音を鳴らして
ゲームに没頭していた

そんな君がとても気になって仕方が無かった

『おはよう、孤爪くん』

君の名前は孤爪研磨

男の子にしては少し長めの黒髪
絶対に邪魔だろうなと思うのに、
本人はそれが落ち着くんだろうかそれとも、
周りの目を気にしてなのか
横からは髪が邪魔して君の瞳は見えない

孤爪「..お、おはよ」

入学当時から何度も何度も懲りずに私は話しかけた

今日で35日目

最初は話しかけた時肩をビクッとさせ
すごく嫌な顔で私の方を見ていたのが懐かしく思う。

それでも私は何度も話しかけた

登校した時、
授業が始まる前、
お昼休み、
下校前、
君は最初は嫌な顔をしていたけれど

徐々に小さくだが笑ってくれるようになった

それがとても嬉しかった。