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研磨side
いつもの朝練
眠たい目を擦りながらもスマホでゲームをしながら
電車に乗り込む
こんな早い時間に電車に乗る学生は
俺らくらいなもので、
結構多い通勤の人を横目に
空いている座席に腰をかける
黒尾「今日はなんのゲーム?」
俺のスマホを覗き込むクロに
孤爪「モ○スト」
軽く返して目線をスマホに再度落とす
ふーんと面白くなさそうに答えるクロを無視して
さっきから視線の感じる方へ目線を向けた
あ、
またあの人
俺らを見てた
最初はたまたまかななんて思っていたけど
ここ何日も同じように俺らを見てくるもんだから
俺もその人の方は目線をやる
あ、
今目が合った
すかさず目線を逸らしたその人は
制服からしたら梟谷学院の生徒かな?
赤葦と同じ制服だし
とか思いながら
特に何も思う事なくスマホに目線を戻した
少しして○○駅〜と
アナウンスが鳴ると
その人は座席を立ち、扉の方へ足を運んだ
ドンっ
人が多いせいか人とぶつかりペコリと謝るその人は
何かを落とした
大勢の人が扉が開くと同時にぞろぞろと降りていく
降り終わった後に俺はその人が落とした物に目線を送ると
孤爪「あれ、生徒手帳じゃない?」
黒尾「ん?どれ?」
孤爪「扉の近くにあるやつ」
黒尾「あ、ほんとだ。個人情報やばいな」
そう言って拾いに行くクロ
孤爪「梟谷の制服着た人が落として行ったっぽい」
黒尾「まじ?」
そう言ってその生徒手帳を徐に開くクロ
黒尾「A A...2年生か。赤葦と同じ学年だな」
孤爪「明日も乗ってくるんじゃない?いつもこの時間に乗ってるよ」
黒尾「え、なになに?研磨クン、その子のこと気になるの〜?」
ニヤニヤと笑いながら見てくるクロが少しウザくて
孤爪「全然そんなんじゃない。クロが開いたんだからクロが渡してね。」
と捨て台詞を吐き、俺らは電車を降りた。
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作者名:すみれ | 作成日時:2020年11月23日 1時