(角名)恋に落ちないわけがない！ (ページ4)

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美味しい美味しい食堂のご飯を食べて
満足そうな顔で教室に戻る。

『ほんっと！美味しかった。』

山下「A幸せそうな顔で食べてたね。笑」

『あんなに美味しいなら弁当作るのが嫌になって来た！』

山下「週一くらいで食堂いく？」

『いいね！そのためにもバイト頑張るぞー』

山下「おー頑張れ頑張れ！」

こんな会話をしているとあっという間に昼休みも終わり

眠くなる午後の授業だ。

何度も眠たい目を擦りながらノートを取る。

私の1日なんてこの後バイト行って
帰りに食材買って帰って料理して
風呂入って寝るだけだ。

なんとまぁ、普通の生活をしている。

授業が終わり帰る支度をして教室を出る

携帯で時間を確認するため目線を下に向けた瞬間

ドンっ

人とぶつかり慌てて目線をあげる

『すみません』

ぶつかった主を見ると

角名くんだった。

角名「いや、こっちこそごめん、怪我は？」

『全然大丈夫です。すみません』

ぺこりと頭を下げて横を通り過ぎようとすると

角名「ねぇ、今日目が合ったよね」

『え、....』

やはり気のせいでは無かったようだ。

角名「お隣さん、俺知ってたけどね。Aさんが引っ越してきてたの」

『そうなんだ。改めてよろしくお願いします』

角名「よろしく、今からバイトかなんか？」

『うん、バイト。部活頑張ってね』

そう伝え足早に学校を出る。

バイト終わりにスーパーに来ている

基本保存が効く料理ばっかり作っているような気がする。

本当は手巻き寿司とか作りたい。

そんなこと思いながら鮮魚コーナーを見ている

角名「あれ、Aさん。」

『え、角名くん、どうしてここに？』

そこにはジャージ姿の角名くんがいた

角名「俺も一人暮らしだし、たまには作ろうかと」

そう言い何がいいかなと目線を魚に向ける

『一人暮らし...なんだ。』

角名「バレー推薦で来てるからね、魚食べたいけど俺捌けないし....」

『私も、手巻き寿司食べたいって思ってるけど量が多すぎるから諦めてる』

角名「じゃあ、Aさん家で手巻き寿司一緒に作って食べようよ。」

『え、まぁいいけど。魚何が好き？』

角名「んー、なんでも好き。定番どころ買おうか」

『それもそうだね。』

急な展開になり普通なら驚くところだろうが
どうしても手巻き寿司を食べたかった私からしたら
すぐに了承してしまった。