コルサントと評議会 ページ30
瞑想を終え、Aは自分の気を紛らわすのも兼ねてアナキン達とのおしゃべりを楽しんだ。欲を知らぬ、純粋な少年のアナキンをAは眩しく思えた。
そうしているうちにコルサントへ到着しヴァローラム最高議長を筆頭に重鎮らが女王を出迎えた。政治家たちの集まりを得意としないAはクワイガンらに先にジェダイテンプルへ戻ると声をかけエアタクシーにそそくさと乗り込んだ。
「かの者はジェダイの武芸の訓練を受けていました。私の見解ではシスの暗黒卿としか考えられません」
「有り得ぬ、シスは1000年前に滅んだはずだ｣
「それに我々に気付かれず復活するなど」
案の定、シスの復活は否定される。評議会の面々が揃う中、Aは思わずため息をついた。
「ダークサイドは見えにくいのだ」
「全力をあげて謎を解こう、その襲撃者の正体も暴かれる。フォースと共に」
ジェダイ一の剣士 メイス・ウィンドゥが締めの言葉を述べる。これは退室するという合図である。オビワンとAもそれぞれ扉へと向かうがクワイガンは動かなかった。
「マスタークワイガン、まだ何かあるのか？」
「お許しとあらば、マスター。フォースの集中に出会いました」
「フォースの集中とな？」
「人の周りにか？」
「少年です。細胞には信じられぬ数のミディ=クロリアン数値がありました。創造主はミディ=クロリアンかと」
「なんですって？」
クワイガンの言葉に周囲は息を飲む。Aはクワイガンの口から初めて出たアナキンの見解に驚いた。そして彼はアナキンをジェダイとして素質があるかどうかを見て欲しいと言ったのだ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：優 | 作成日時：2024年3月30日 21時
