銀河を駆ける〜from.STARWARS (ページ29)

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若きジェダイナイト.2 ページ29

「A、動じてはいけません。あなたはこれからジェダイナイトとして銀河の守護者とならなければ。私が見込んだパダワンなのですから」

シャアクティにそう言われAはぐっと押し黙る。これ以上は自分のマスターを否定することになる。

「ありがとうございます、マスターティ。これからはひとりのジェダイとして責務を果たしてみせます」

Aはあまり納得のいかぬままジェダイナイトへと昇格した。それはクワイガンやオビワンたちの耳にも届きそれぞれ祝辞を彼女へと贈る。

「ナイトへ昇格したんだな、おめでとう」

「ありがとうございます、マスタークワイガン」

これでもうパダワンとしては扱われない、ひとりのジェダイとして、ナイトとしての行動や誠意が求められる。Aはどうしようもない不安に駆られてしまった。

「A、おめでとう」

オビワンも同じように声をかける。

「ありがとう、オビワン」

「まさか先に越されるとはな」

「ええ、思いもよらなかった。不安でいっぱいよ」

Aは思わずこぼしてしまった言葉に慌てて訂正しようとする。誰もがなりたいと憧れるナイトの称号をこれでは否定しているようになってしまうと思ったからだ。

「気にするな。まだ君は10代だよ、不安にもなるだろう。でも周りには君の力になる存在がいる、もちろん私もだ」

自分よりも歳上のオビワンは今、階級こそ下だが多くのことを経験している。それもあってか彼の持つ安心感にAは自然と落ち着き、笑みを浮かべた。

「…ありがとう、本当に。おかげで自分の中で踏ん切りが着いた」