若きジェダイナイト ページ28
Aは仮眠室のベッドに腰掛けるとどっと力が抜けていくのを感じる。しかし相も変わらず眠れはしないので軽く飲み物を口にしながらあれこれと考えていく。
18歳という若さでのナイト昇格、周囲の反対は目に見えていたのを今でも鮮明に思い出せる。
「シャアク・ティ、お主は自分の言っていることを理解しておるのか」
「私が育てたパダワンです。この子はナイトとしてこの先やっていくべきだと判断しました」
「しかし、この子のフォースは不安定。精神と若さの両方に未熟さを感じられる」
ヨーダとティ、両者は互いの意見を譲らず話し合いはひたすらに平行線だった。それを見兼ねて声をかけたのはクワイガンだった。
「マスターヨーダ、ここは彼女の判断を尊重してAをジェダイナイトとして認めてもよろしいのではないでしょうか」
クワイガンは優秀なジェダイマスターだ。それと同じくしてティも評議会、またひとりのジェダイとして優秀であり必要な存在だ。このままだとティは自ら聖堂を去ると言いかねないと察し声をかけたのだ。
「今後の進退は彼女がナイトへ昇格してからでも遅くはありません」
クワイガンの言葉にヨーダは少し考え、渋々許したのだ。
「A、お前は今日からパダワンではありません。ひとりのジェダイとしてこれから…」
「待ってください、マスターティ。こんな、冗談ですよね？よしてください」
Aは焦りを隠せず酷く動揺した。今までティの元で修行しパダワンとして共にしてきた。いずれは自分もナイトにとは思っていたがこんなに早く判断を下されるとは思わなかったのだ。
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作者名：優 | 作成日時：2024年3月30日 21時
