銀河を駆ける〜from.STARWARS (ページ22)

今日:16 hit、昨日:23 hit、合計:288 hit

砂嵐ページ22

時間の経過とともに外の風がどんどん強くなってくる。砂嵐の兆候だ。

「砂嵐がやってくるぞ」

「まずいな」

外の警備をしていたオビワンとパナカはそう話しているとAが船から出てきた。

「本格的な砂嵐がくる前に戻ってきて、あとナブーから通信がひっきりなしに届いてくる」

ローブで砂を防ぎながらオビワンたちを呼び戻す。中に戻るとナブーの知事から通信がきていた。

「犠牲者が続出しています。要求をのむほかありません。連絡をお願いします」

Aは即座に通信を切断させる。

「罠です。何も返事をしてはなりません」

Aとオビワンはクワイガンと通信するために別室へ移動した。

「逆探知が敵の狙いだ」

「もし虐殺が事実なら？」

「とにかく時間との勝負だ」

クワイガンにまた一方的に通信を切られる。このひっ迫した状況にAは気が気ではなくなってきた。

「船のパーツが集まるまでの猶予はあるのかしら。こんな呑気にしてる間にナブーの人々が殺されてるかもしれない」

「でもパーツがないとコルサントにもナブーにも戻れません。マスターのおっしゃる通り、時間との勝負ですね」

「そうね…」

窓の外を見やれば砂嵐は激しさをましており中に戻って良かったと思った。夕方頃には収まるだろうとパナカ達が言っていたのを見てAは久しぶりの瞑想をするために一人別室へと移動した。